(いい牛を育てるのは楽しい仕事)
阪さん
細かいところに神経を使う仕事ですね。
おじさん
牛は神経質なところもあるから、静かで清潔な場所で育てなくてはならない。そういうことも肉の良い悪いに影響するからね。それに、毎日ようすを見ながら、えさはよく食べるか、体の調子はいいか、など注意していなくてはならない。えさや水は毎日与える必要があるから、土曜日も日曜日もない、忙しい仕事だね。
松くん
思っていたより大変な仕事だ。
おじさん
でも、好きな仕事だから楽しくもあるし、自分の育てた牛が立派に大きくなるのはうれしいよ。ぜひ、若い人たちにも後に続いてもらいたいな。
解説・肥育農家の仕事
松阪牛を育てる農家の規模は様々で、数頭の小規模なものから、100頭以上の大規模なものまであります。肥育頭数や育てる人の数により多少の違いはありますが、牛は1頭1頭個性のある動物で、それを20〜30ヶ月かけて育てて、安全で安心な肉牛に仕上げて送り出さなければならないため、細心の注意と優れた技術、豊かな経験が要求されます。
松阪牛は放牧ではなく牛舎で肥育するので、牛がストレスを感じることなく充分に、えさを食べて大きくなるような構造の牛舎で清潔な環境を維持しなければなりません。牛の特性を把握した適切な肥育内容、夏の高温で牛がまいらないような温度管理、余計な脂肪が付かず霜降り肉が多くできるような飼料の配合、その他多くの面で手をかけ愛情を注いだ結果、おいしい松阪牛ができるのです。 |
|